「望み」かなうも「引き締め」強し
巨額品、4番手以降新薬に「冷や水」の16年度薬価制度改革
(株)薬新 井高恭彦
2016年1月1日号
16年度の薬価制度改革は、業界の要望がほとんど通った。撥ねられたのは新規後発品の算定薬価くらい。新薬創出加算の維持継続、基礎的医薬品の薬価維持制度導入、後発品の3価格帯維持など、重点要望は、ことごとく実現した。近年まれに見る制度改革と言っていいだろう。もちろん、いいことづくめではない。巨額市場を形成した医薬品の再算定、「新規性が乏しい医薬品」の評価の厳格化など、引き下げにつながる新たな措置もある。各社の経営に、どう影響するか。状況推移を見守りたい。
新薬創出加算は、意外にも、あっさりと「試行継続」が決まった。
13年秋から年末にあった前回改革論議では「対象品の絞り込み」を求める意見が強まっていたので、業界は警戒していた。ところが16年度の改定論議では、さほど突っ込んだやり取りはなく、制度の枠組みは維持されることになった。製薬業界は、10年度...
16年度の薬価制度改革は、業界の要望がほとんど通った。撥ねられたのは新規後発品の算定薬価くらい。新薬創出加算の維持継続、基礎的医薬品の薬価維持制度導入、後発品の3価格帯維持など、重点要望は、ことごとく実現した。近年まれに見る制度改革と言っていいだろう。もちろん、いいことづくめではない。巨額市場を形成した医薬品の再算定、「新規性が乏しい医薬品」の評価の厳格化など、引き下げにつながる新たな措置もある。各社の経営に、どう影響するか。状況推移を見守りたい。
新薬創出加算は、意外にも、あっさりと「試行継続」が決まった。
13年秋から年末にあった前回改革論議では「対象品の絞り込み」を求める意見が強まっていたので、業界は警戒していた。ところが16年度の改定論議では、さほど突っ込んだやり取りはなく、制度の枠組みは維持されることになった。製薬業界は、10年度の試
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