医薬経済オンライン

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レセプト債権に縋る病院の末路

オプティファクター倒産でわかったえげつない「錬金術」

2016年1月1日号

「病院を食い物にするハイエナの破綻」と快哉を叫ぶ人もいる。病院が社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体連合会など支払機関に請求する診療報酬請求権を買う一方、その請求権を債券にして投資家に販売するファクタリング(債権流動化)会社「オプティファクター」と、関連会社7社が揃って倒産した。負債総額は354億円。そのうちレセプト債が227億円あるという。  輸出業者が数ヵ月後に輸入業者から受け取る輸出代金を早く現金化するため、輸出信用状(LC)を銀行に売却することから始まったのがファクタリングだ。ファクタリング業者にとっては2ヵ月後に支払機関から支払われる診療報酬は最も確実な債権として人気が高い。資金繰りに苦しむ医療機関にとっては手っ取り早い現金化だが、救世主のように映るファクタリングに一度手を染めると、にっちもさっちもいかなくなる例が圧倒的だ。「病... 「病院を食い物にするハイエナの破綻」と快哉を叫ぶ人もいる。病院が社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体連合会など支払機関に請求する診療報酬請求権を買う一方、その請求権を債券にして投資家に販売するファクタリング(債権流動化)会社「オプティファクター」と、関連会社7社が揃って倒産した。負債総額は354億円。そのうちレセプト債が227億円あるという。  輸出業者が数ヵ月後に輸入業者から受け取る輸出代金を早く現金化するため、輸出信用状(LC)を銀行に売却することから始まったのがファクタリングだ。ファクタリング業者にとっては2ヵ月後に支払機関から支払われる診療報酬は最も確実な債権として人気が高い。資金繰りに苦しむ医療機関にとっては手っ取り早い現金化だが、救世主のように映るファクタリングに一度手を染めると、にっちもさっちもいかなくなる例が圧倒的だ。「病院を

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