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審査建言

「日本版HTA」のあるべき姿

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩

2016年1月1日号

 日本でも医療技術評価(HTA)がいよいよ本年春から試行的に導入されることになった。  HTAについては、英国において、薬事承認されたにもかかわらず国立医療技術評価機構(NICE)の壁に阻まれて、医療保険で使えないという問題が続発し、裁判にまでなったこともあって、日本の医薬品業界は、何としても導入を阻止しなければという気持ちが強かったようだ。だが、日本の医療財源も枯渇しつつあるなか、とにかく試行的にでも導入やむなしというところで合意に達した。  医薬関係者の間には、HTAで求めているようなことは、日本の薬価制度にほとんど取り込まれているのではないか、外国で行われているからといって日本に導入する必要はないのではないか、といった気持ちは強かったようである。  確かに日本の国民皆保険制度は世界に誇る制度であり、医療は効率的で、平均寿命も世界の頂...  日本でも医療技術評価(HTA)がいよいよ本年春から試行的に導入されることになった。  HTAについては、英国において、薬事承認されたにもかかわらず国立医療技術評価機構(NICE)の壁に阻まれて、医療保険で使えないという問題が続発し、裁判にまでなったこともあって、日本の医薬品業界は、何としても導入を阻止しなければという気持ちが強かったようだ。だが、日本の医療財源も枯渇しつつあるなか、とにかく試行的にでも導入やむなしというところで合意に達した。  医薬関係者の間には、HTAで求めているようなことは、日本の薬価制度にほとんど取り込まれているのではないか、外国で行われているからといって日本に導入する必要はないのではないか、といった気持ちは強かったようである。  確かに日本の国民皆保険制度は世界に誇る制度であり、医療は効率的で、平均寿命も世界の頂点に

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