医薬経済オンライン

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賛否両論

2万8500薬局の運命

2016年1月1日号

 日本医師会が12年から仕掛けた医薬分業バッシングは、次第に一般マスコミを巻き込み、政府の規制改革会議の公開ディスカッションに発展し、財務省の改革案へとつながり、調剤報酬改定に辿り着いた。 その16年度診療報酬改定は、技術料本体が0.49%増で、薬価材料が▲1.33%、ネット(全体)では▲0.84%。医科、調剤は0.56%増と0.17%増、公平とされる按分率1:0.3を表向き堅持した。 ただ調剤は、本体とは別の「外枠」扱いで、大型門前薬局に対して約168億円(医療費ベース)を引き下げられる。政府はその都度、隠してきた「外枠」という手法を、今回わざわざ公表した。ここがミソだ。公表の外枠減額分を組み込み、事実上の改定率を計算すれば、調剤は限りなくゼロからマイナスに近付く。1:0.3の堅持は微妙で、「調剤ひとり負け」の影がちらつく。 日本薬剤師会の山本信夫会長は1:0.3が「最終的に...  日本医師会が12年から仕掛けた医薬分業バッシングは、次第に一般マスコミを巻き込み、政府の規制改革会議の公開ディスカッションに発展し、財務省の改革案へとつながり、調剤報酬改定に辿り着いた。 その16年度診療報酬改定は、技術料本体が0.49%増で、薬価材料が▲1.33%、ネット(全体)では▲0.84%。医科、調剤は0.56%増と0.17%増、公平とされる按分率1:0.3を表向き堅持した。 ただ調剤は、本体とは別の「外枠」扱いで、大型門前薬局に対して約168億円(医療費ベース)を引き下げられる。政府はその都度、隠してきた「外枠」という手法を、今回わざわざ公表した。ここがミソだ。公表の外枠減額分を組み込み、事実上の改定率を計算すれば、調剤は限りなくゼロからマイナスに近付く。1:0.3の堅持は微妙で、「調剤ひとり負け」の影がちらつく。 日本薬剤師会の山本信夫会長は1:0.3が「最終的には

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