話題の焦点
「入浴突然死と3学会の見解」
2015年12月15日号
お風呂好きの多い日本では、入浴に伴う急死例が少なからず発生する。その死亡診断書には、どういうわけかさまざまな死因が登場する。 そこで、入浴事故に関連する3つの学会が合同で研究班を立ち上げ、実態を検討した。 まず「日本救急医学会」は、入浴事故の本態は高温環境暴露による熱中症であるとした。 これに対し「日本温泉物理気候医学会」は、高体温の事例は認められず、出浴時の起立動作による血圧低下が事故の主因と推定した。 そして「日本法医学会」は、直接死因は溺死が6割以上で、原因となる疾病が約半数に認められるとした。さらに、外傷やエタノール検出事例などを挙げ、多種多様であるとした。 3学会は各々調査対象が異なり、相違点があるのはやむを得なく、総括として、機質的疾患(脳血管障害、急性冠症候群)や非機質的疾患(熱中症、血圧低下、アルコールなど)の複数の原因が...
お風呂好きの多い日本では、入浴に伴う急死例が少なからず発生する。その死亡診断書には、どういうわけかさまざまな死因が登場する。 そこで、入浴事故に関連する3つの学会が合同で研究班を立ち上げ、実態を検討した。 まず「日本救急医学会」は、入浴事故の本態は高温環境暴露による熱中症であるとした。 これに対し「日本温泉物理気候医学会」は、高体温の事例は認められず、出浴時の起立動作による血圧低下が事故の主因と推定した。 そして「日本法医学会」は、直接死因は溺死が6割以上で、原因となる疾病が約半数に認められるとした。さらに、外傷やエタノール検出事例などを挙げ、多種多様であるとした。 3学会は各々調査対象が異なり、相違点があるのはやむを得なく、総括として、機質的疾患(脳血管障害、急性冠症候群)や非機質的疾患(熱中症、血圧低下、アルコールなど)の複数の原因が関
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