安倍首相は日医を「斬る」か
16年度改定、調剤の「財源」は召し上げ
2015年12月15日号
16年度の診療報酬改定を巡り、関係者の攻防が本格化している。
ただ、社会保障費圧縮方針の足かせがはめられている今回は、全体の改定率がマイナスになることは避けられず、攻める側はどこか元気がない。とりわけ、今年「門前薬局」の問題などがクローズアップされた調剤に関わる分野は、狙い撃ちにされている。
11月24日午後。自民党議員との昼食会で日本医師会の横倉義武会長は、社会保障費の伸びが5000億円(国費)にとどまるという日医作成の資料を示して、「厳しいですねぇ」と嘆いた。これに尾辻秀久元参院副議長らは「5000億円なんて財務省の言い分を前提にしてどうしますか。これからが本番なのに、戦えませんよ」とペーパーを突き返した。
日本の医療費は、13年度時点でついに40兆円を超えた。財政圧迫を懸念する政府は、今年の「経済財政運営の基本方針」(骨太の方針)で、社会保障...
16年度の診療報酬改定を巡り、関係者の攻防が本格化している。
ただ、社会保障費圧縮方針の足かせがはめられている今回は、全体の改定率がマイナスになることは避けられず、攻める側はどこか元気がない。とりわけ、今年「門前薬局」の問題などがクローズアップされた調剤に関わる分野は、狙い撃ちにされている。
11月24日午後。自民党議員との昼食会で日本医師会の横倉義武会長は、社会保障費の伸びが5000億円(国費)にとどまるという日医作成の資料を示して、「厳しいですねぇ」と嘆いた。これに尾辻秀久元参院副議長らは「5000億円なんて財務省の言い分を前提にしてどうしますか。これからが本番なのに、戦えませんよ」とペーパーを突き返した。
日本の医療費は、13年度時点でついに40兆円を超えた。財政圧迫を懸念する政府は、今年の「経済財政運営の基本方針」(骨太の方針)で、社会保障費の
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