医薬経済オンライン

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薬剤経済学

経済的評価と給付設計

第3回 新薬開発と薬価設定の世界的な調和策

2015年12月15日号

 英米で市場を活かした医療システム、医薬品市場の形成の論陣を張るペンシルバニア大学ワートン校のP.ダンゾン、オフィス・オブ・ヘルス・エコノミクス(OEI)のA.トウスらは、増分費用対効果比(ICER)を指標にした国別の薬価設定と利用管理を通じて、その国の経済力に応じた支払いと医薬品アクセス、イノベーション投資を世界規模で調和させる構想を提案する。 健康獲得に対する支払いの意向(WTA)に基づいたICERの範囲内で製造業者が薬価を設け、支払者が利用を管理する体制を各国が整えるなら、国単位で現時点のアクセス(静的効率)と次代の治療法イノベーション開発(動的効率)がそれなりに達成されるはずだ。WTAはQALY(質調整生存年)当たり費用で表される。各国が1人当たり所得水準に概ね対応したICERベースの制度を積み上げていけば、結果として世界的な静的・...  英米で市場を活かした医療システム、医薬品市場の形成の論陣を張るペンシルバニア大学ワートン校のP.ダンゾン、オフィス・オブ・ヘルス・エコノミクス(OEI)のA.トウスらは、増分費用対効果比(ICER)を指標にした国別の薬価設定と利用管理を通じて、その国の経済力に応じた支払いと医薬品アクセス、イノベーション投資を世界規模で調和させる構想を提案する。 健康獲得に対する支払いの意向(WTA)に基づいたICERの範囲内で製造業者が薬価を設け、支払者が利用を管理する体制を各国が整えるなら、国単位で現時点のアクセス(静的効率)と次代の治療法イノベーション開発(動的効率)がそれなりに達成されるはずだ。WTAはQALY(質調整生存年)当たり費用で表される。各国が1人当たり所得水準に概ね対応したICERベースの制度を積み上げていけば、結果として世界的な静的・動

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