医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

韓国に圧倒されるバイオ後続薬

第63回 リーマンショック後の対応が分岐点

生島准

2015年12月15日号

 ものづくりなら、日本が世界一だ──。こんな日本企業の根強い確信は製薬産業には通じない。「レミケード」や「ヒュミラ」、「リツキサン」、「ハーセプチン」など大型抗体医薬が特許切れを迎え、日本でもバイオシミラー(バイオ後続薬)市場が沸騰直前となっている。「今こそ、ものづくり日本の出番」と意気込む製薬企業も多いが、世界を見回してみれば、先行するテバやバイオシミラーに進出したファイザー、アムジェンなどがはるかに先行している。そして韓国のバイオシミラー企業にも大きく水を開けられてしまった。  11月10日、韓国セルトリオンが欧州医薬品庁にリツキサン(抗CD20抗体)のバイオシミラーであるCT—P10の製造販売申請(リウマチ治療薬の適応のみ)を世界で初めて行った。このニュースは日本のバイオシミラー開発企業に衝撃を与えた。実は第一三共など大手製薬...  ものづくりなら、日本が世界一だ──。こんな日本企業の根強い確信は製薬産業には通じない。「レミケード」や「ヒュミラ」、「リツキサン」、「ハーセプチン」など大型抗体医薬が特許切れを迎え、日本でもバイオシミラー(バイオ後続薬)市場が沸騰直前となっている。「今こそ、ものづくり日本の出番」と意気込む製薬企業も多いが、世界を見回してみれば、先行するテバやバイオシミラーに進出したファイザー、アムジェンなどがはるかに先行している。そして韓国のバイオシミラー企業にも大きく水を開けられてしまった。  11月10日、韓国セルトリオンが欧州医薬品庁にリツキサン(抗CD20抗体)のバイオシミラーであるCT—P10の製造販売申請(リウマチ治療薬の適応のみ)を世界で初めて行った。このニュースは日本のバイオシミラー開発企業に衝撃を与えた。実は第一三共など大手製薬企業

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