特別インタビュー 後発品企業の戦略を聞く
義若博人・第一三共エスファ社長
2015年12月15日号
AGラインアップで業界トップに 政府が掲げる後発品使用量の新目標(17年半ばに70%以上、18〜20年度末までに80%以上)により、後発品業界には激震が走った。各社が増産体制に向けた設備投資を余儀なくされるなかで、中央社会保険医療協議会ではかねて懸念している薬価引き下げが現実味を帯びてきた。数量は右肩上がりの一方、収益は伸び悩む、という構図ができつつある。 新薬メーカー系の第一三共エスファ(14年実績149億円)にとっても他人事ではない。同社は自社工場を持たず、外部の協力会社に生産を委託しているため、割高な製造コストをいかに削減するかが喫緊の課題となる。義若博人社長に、今後の展望を聞いた。──政府の新目標をどう捉えていますか。義若 17年度末に60%とする前目標は、14年度診療報酬改定で、思いのほか一気に進んだ。その流れからいけば、80%は掲げられても不思議では...
AGラインアップで業界トップに 政府が掲げる後発品使用量の新目標(17年半ばに70%以上、18〜20年度末までに80%以上)により、後発品業界には激震が走った。各社が増産体制に向けた設備投資を余儀なくされるなかで、中央社会保険医療協議会ではかねて懸念している薬価引き下げが現実味を帯びてきた。数量は右肩上がりの一方、収益は伸び悩む、という構図ができつつある。 新薬メーカー系の第一三共エスファ(14年実績149億円)にとっても他人事ではない。同社は自社工場を持たず、外部の協力会社に生産を委託しているため、割高な製造コストをいかに削減するかが喫緊の課題となる。義若博人社長に、今後の展望を聞いた。──政府の新目標をどう捉えていますか。義若 17年度末に60%とする前目標は、14年度診療報酬改定で、思いのほか一気に進んだ。その流れからいけば、80%は掲げられても不思議ではな
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