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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

オーファンドラッグの動向を求めて

第28回 希少疾患の高い薬剤の治療コストは

株式会社アンテリオ理事 堀玲子

2015年12月15日号

 10月にメキシコで開催されたICORD(国際希少・難治性疾患創薬会議)。会議では治療コストとアクセスに関心が集まった。 希少疾患の治療費はどこの国でも高額である。いくらよい治療法、治療薬があっても、各国の保険制度の違いによって、患者側、支払側(プライベート保険含む)ともにフラストレーションがたまる。患者はアクセスで悩み、支払側は治療コストの問題が横たわる。この解決方法として、各国では製品の価格にディスカウントやティア(同じ製品でも数種類の価格帯で販売する)などが行われている。さらに、特定の疾患では基金も存在する。日本とはかなり事情が異なる。 新興国ではメディカルアクセスの問題を重視していた。希少疾患の80%は遺伝性であり、その多くは幼少期から発症する小児疾患であることがわかっている。ただ、遺伝性疾患を診る医師が国のどこの施設にいるのか、ま...  10月にメキシコで開催されたICORD(国際希少・難治性疾患創薬会議)。会議では治療コストとアクセスに関心が集まった。 希少疾患の治療費はどこの国でも高額である。いくらよい治療法、治療薬があっても、各国の保険制度の違いによって、患者側、支払側(プライベート保険含む)ともにフラストレーションがたまる。患者はアクセスで悩み、支払側は治療コストの問題が横たわる。この解決方法として、各国では製品の価格にディスカウントやティア(同じ製品でも数種類の価格帯で販売する)などが行われている。さらに、特定の疾患では基金も存在する。日本とはかなり事情が異なる。 新興国ではメディカルアクセスの問題を重視していた。希少疾患の80%は遺伝性であり、その多くは幼少期から発症する小児疾患であることがわかっている。ただ、遺伝性疾患を診る医師が国のどこの施設にいるのか、また未

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