医薬経済オンライン

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バイオシミラー普及を阻む壁は何か

参照できる制度が海外にある

参院議員政策秘書 岡田裕二

2015年12月1日号

 バイオシミラー(BS)が昨今にわかに注目され始めた原因の1つに医療経済上のメリットの大きさがある。例えば、国内市場規模約700億円とされる「インフリキシマブ」(先行品=レミケード)がバイオシミラーに置き換われば、単純計算でその3割の200億円近い医療費の節約になる。  政府の経済財政諮問会議などは、仮に後発品普及率を60%から100%へ高めることができれば、約6000億円の歳出削減効果が見込めるとも試算しているが、その多くの部分をバイオ医薬品が占めており、後発品促進による財政健全化の成否は、BSの普及如何にあると見て間違いない。  逆に言えば、後発品使用が進みながら、想定したほど医療費が減少していないのも、BSの普及の遅れによるところが大きい。高価なバイオ医薬品が依然使用され続けていることで、後発品の財政効果が帳消しにされてしまっているのだ。  実際、が...  バイオシミラー(BS)が昨今にわかに注目され始めた原因の1つに医療経済上のメリットの大きさがある。例えば、国内市場規模約700億円とされる「インフリキシマブ」(先行品=レミケード)がバイオシミラーに置き換われば、単純計算でその3割の200億円近い医療費の節約になる。  政府の経済財政諮問会議などは、仮に後発品普及率を60%から100%へ高めることができれば、約6000億円の歳出削減効果が見込めるとも試算しているが、その多くの部分をバイオ医薬品が占めており、後発品促進による財政健全化の成否は、BSの普及如何にあると見て間違いない。  逆に言えば、後発品使用が進みながら、想定したほど医療費が減少していないのも、BSの普及の遅れによるところが大きい。高価なバイオ医薬品が依然使用され続けていることで、後発品の財政効果が帳消しにされてしまっているのだ。  実際、がん

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