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OBSERVER

松田智大・国立がん研究センターがん対策情報センター地域がん登録室長

2015年12月1日号

トレンドを見るのに最適──16年1月から「がん登録推進法」が施行されます。松田 これまで「地域がん登録」というかたちで、都道府県単位で実施してきた。人口統計と同じように、来院する患者さんを網羅的に把握することで、国全体のがんの動向を見ていた。しかし、都道府県単位ではデータの精度に限界があった。集まったとしても「7〜8割」ぐらいで、うまく登録できている県でも9割。県のやる気も関係してか、「20ポイント」もの差があった。それが法律化されたことで「義務」となった。 ただ、各県のやる気にかかわらず、データの収集が難しいケースもある。例えば、首都圏では埼玉県や神奈川県から3割ぐらいのがん患者さんが東京都に流れている。東京の医療機関にまで埼玉のがん登録をお願いするのは難しく、努力しても集められなかった。ただ、今回がん登録の義務化に伴って、今まで各県にある47のデ... トレンドを見るのに最適──16年1月から「がん登録推進法」が施行されます。松田 これまで「地域がん登録」というかたちで、都道府県単位で実施してきた。人口統計と同じように、来院する患者さんを網羅的に把握することで、国全体のがんの動向を見ていた。しかし、都道府県単位ではデータの精度に限界があった。集まったとしても「7〜8割」ぐらいで、うまく登録できている県でも9割。県のやる気も関係してか、「20ポイント」もの差があった。それが法律化されたことで「義務」となった。 ただ、各県のやる気にかかわらず、データの収集が難しいケースもある。例えば、首都圏では埼玉県や神奈川県から3割ぐらいのがん患者さんが東京都に流れている。東京の医療機関にまで埼玉のがん登録をお願いするのは難しく、努力しても集められなかった。ただ、今回がん登録の義務化に伴って、今まで各県にある47のデー

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