HOLMES & VACCINE
切り札も失った製薬業界
第13回〜合成抗菌剤を手掛けた企業は〜
コイツ・ドナン
2015年12月1日号
【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は製薬産業の未来を調査している。日本で80年代後半にかけて発生した抗生物質バブルは、製薬企業を潤した。ホームズは、その代表格が塩野義製薬だったと指摘した。塩野義は抗生物質バブルが消えると業績が低迷したが、アストラゼネカに導出した「クレストール」の成功によって、息を吹き返した。ホームズは、ここに日本の製薬企業の生きる道があると主張する。それはイノベーションを追求しながらもリノベーションを軸にする、ライセンス戦略に舵を切るということだ。
「ホームズ。日本企業がリノベーションとライセンス戦略に活路を見出すということについては理解したよ。無理にグローバル化しなくても、導出できるものがあれば、それで稼いでいけばいいということか」
ホームズは最後にパイプを大きく吸った。
「そのとおり。厚生労働省も最近...
【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は製薬産業の未来を調査している。日本で80年代後半にかけて発生した抗生物質バブルは、製薬企業を潤した。ホームズは、その代表格が塩野義製薬だったと指摘した。塩野義は抗生物質バブルが消えると業績が低迷したが、アストラゼネカに導出した「クレストール」の成功によって、息を吹き返した。ホームズは、ここに日本の製薬企業の生きる道があると主張する。それはイノベーションを追求しながらもリノベーションを軸にする、ライセンス戦略に舵を切るということだ。
「ホームズ。日本企業がリノベーションとライセンス戦略に活路を見出すということについては理解したよ。無理にグローバル化しなくても、導出できるものがあれば、それで稼いでいけばいいということか」
ホームズは最後にパイプを大きく吸った。
「そのとおり。厚生労働省も最近では
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