医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

「落ちた盟主」武田の見えない舵取り

サプライズ人事から2年、ウェバー社長は何をしたか

2015年12月1日号

こんなはずではなかった…… あのサプライズからもう2年になるのかと思うと、いろんな意味で感慨深い。13年11月30日、武田薬品は次期CEO(最高経営責任者)候補として、英グラクソ・スミスクラインよりクリストフ・ウェバー氏をCOO(最高執行責任者)に迎えるという仰天人事を発表した。政権の長期化とともに経営の手詰まり感も増していた当時社長だった長谷川閑史会長にとっては、グローバル化に資するというお題目を掲げながら、「名経営者」という世間評を得るために放った最後の矢であった。だが、残念ながらその矢は放物線を描いて的のかなり手前に落ちそうな軌跡を見せている。  4ヵ月に及ぶ助走期間を経て、ウェバー氏がCOOに着任したのは14年4月1日。翌日、記者会見に臨んだウェバー氏は「すべての国で医師、患者、社員、ステークホルダーにとってベスト・イン・クラスの企業になるこ... こんなはずではなかった…… あのサプライズからもう2年になるのかと思うと、いろんな意味で感慨深い。13年11月30日、武田薬品は次期CEO(最高経営責任者)候補として、英グラクソ・スミスクラインよりクリストフ・ウェバー氏をCOO(最高執行責任者)に迎えるという仰天人事を発表した。政権の長期化とともに経営の手詰まり感も増していた当時社長だった長谷川閑史会長にとっては、グローバル化に資するというお題目を掲げながら、「名経営者」という世間評を得るために放った最後の矢であった。だが、残念ながらその矢は放物線を描いて的のかなり手前に落ちそうな軌跡を見せている。  4ヵ月に及ぶ助走期間を経て、ウェバー氏がCOOに着任したのは14年4月1日。翌日、記者会見に臨んだウェバー氏は「すべての国で医師、患者、社員、ステークホルダーにとってベスト・イン・クラスの企業になることが

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence