医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

医政羅針盤

調剤報酬に「細かく踏み込む」財政審

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2015年12月1日号

 10月30日に開催された財務省の財政制度等審議会財政制度分科会の終了後、分科会長の吉川洋東京大学教授は記者会見で、診療報酬を引き上げることを「とんでもない議論だ」と批判した。  この日の財政審では、診療報酬改定について、「市場価格を反映した薬価改定に加え、診療報酬本体のマイナス改定や、『経済・財政再生計画』に示された診療報酬に関わる改革検討項目(後発医薬品の使用促進、調剤報酬の見直し等)の実現により、医療費の伸びを抑制する」ことで、来年度の社会保障関係費全体の伸びを、「高齢化による増加分の範囲内」に収めるとの考え方が示された。委員のうち1人だけは、「診療報酬引き下げは『モグラ叩き』のようなもので限界がある」として、慎重論を述べたものの、診療報酬本体のマイナス改定を求めることがコンセンサスになった模様だ。  財政審がこのような主張をすること自...  10月30日に開催された財務省の財政制度等審議会財政制度分科会の終了後、分科会長の吉川洋東京大学教授は記者会見で、診療報酬を引き上げることを「とんでもない議論だ」と批判した。  この日の財政審では、診療報酬改定について、「市場価格を反映した薬価改定に加え、診療報酬本体のマイナス改定や、『経済・財政再生計画』に示された診療報酬に関わる改革検討項目(後発医薬品の使用促進、調剤報酬の見直し等)の実現により、医療費の伸びを抑制する」ことで、来年度の社会保障関係費全体の伸びを、「高齢化による増加分の範囲内」に収めるとの考え方が示された。委員のうち1人だけは、「診療報酬引き下げは『モグラ叩き』のようなもので限界がある」として、慎重論を述べたものの、診療報酬本体のマイナス改定を求めることがコンセンサスになった模様だ。  財政審がこのような主張をすること自体、

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence