環境激変 MR進化論
挑戦する心を育む
第190回
営業戦略アドバイザー 佐藤陽夫
2015年12月1日号
評価が成果主義になった頃からでしょうか。私たちはリスクを取って挑戦することを避けるようになったと思います。余計なことを言わず、会社の指示を確実に遂行するのが優秀なMRと言われ、できるだけ波風立てずに仕事を進めることが処世術とされました。
しかし近頃は、トップダウンだけではうまく立ち行かなくなり、「社員は勇気をもって挑戦せよ。自ら考え、意見を発せよ」というような揺り戻しが起きています。とはいえ、風土はそう簡単には変わりません。社員が挑戦するようになるには、地道な働き掛けが必要です。
職場では、世代にかかわらず挑戦をためらう傾向が見られます。無理して出世しなくていい、平凡で穏やかに働き続けることこそ幸せだという風潮があります。努力しても思ったとおりの成果が得られない、頑張っても報われないことの多い現代の職場で...
評価が成果主義になった頃からでしょうか。私たちはリスクを取って挑戦することを避けるようになったと思います。余計なことを言わず、会社の指示を確実に遂行するのが優秀なMRと言われ、できるだけ波風立てずに仕事を進めることが処世術とされました。
しかし近頃は、トップダウンだけではうまく立ち行かなくなり、「社員は勇気をもって挑戦せよ。自ら考え、意見を発せよ」というような揺り戻しが起きています。とはいえ、風土はそう簡単には変わりません。社員が挑戦するようになるには、地道な働き掛けが必要です。
職場では、世代にかかわらず挑戦をためらう傾向が見られます。無理して出世しなくていい、平凡で穏やかに働き続けることこそ幸せだという風潮があります。努力しても思ったとおりの成果が得られない、頑張っても報われないことの多い現代の職場で、挑
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