医薬経済オンライン

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漢方処方 千差万様

「鹿茸」の効果の実際

第10回

安廣誠心堂薬局 安廣嘉人

2015年12月1日号

 今回も動物性生薬の「鹿茸(ロクジョウ)」について考察します。  ヒトは両親から生命のエネルギーを授かって生まれてきます。これがヒト本来の“生命力”で、東洋医学では「先天の精」と呼んでいます。この“生命力”は腎のなかで燃えていると考えられ、この火を「命門の火」と言います。  東洋医学でいう「腎」は、五臓六腑の腎臓ではありません。生殖器系や免疫力、そしてホルモンの分泌などを含む生命の源と考え、“精力”と思ってもいいでしょう。よく「あの人は精力的だ!」というあの精力のことです。  人間の一生はこの「腎」の働きに大きく影響されます。気力体力、そして性的な能力は30歳前後でピークを迎え、そのあとは徐々に衰えていきます。つまり年を取ることは「腎」が衰えると言ってもいいでしょう。しかしこの「腎」を補ってやれば衰えていくスピードは緩やかになります。その考えを補...  今回も動物性生薬の「鹿茸(ロクジョウ)」について考察します。  ヒトは両親から生命のエネルギーを授かって生まれてきます。これがヒト本来の“生命力”で、東洋医学では「先天の精」と呼んでいます。この“生命力”は腎のなかで燃えていると考えられ、この火を「命門の火」と言います。  東洋医学でいう「腎」は、五臓六腑の腎臓ではありません。生殖器系や免疫力、そしてホルモンの分泌などを含む生命の源と考え、“精力”と思ってもいいでしょう。よく「あの人は精力的だ!」というあの精力のことです。  人間の一生はこの「腎」の働きに大きく影響されます。気力体力、そして性的な能力は30歳前後でピークを迎え、そのあとは徐々に衰えていきます。つまり年を取ることは「腎」が衰えると言ってもいいでしょう。しかしこの「腎」を補ってやれば衰えていくスピードは緩やかになります。その考えを補腎(

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