医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

肺炎球菌ワクチンの疾患啓発CMは適切か?

第3回

鳥集徹

2015年12月1日号

 肌寒くなり、冬の気配を感じるようになったと思ったら、テレビでMSDやファイザーの「肺炎予防」のCMを見かけるようになった。冬は「肺炎の季節」というわけだ。最近のMSDのCMはこんな感じだ。案内役の俳優・西田敏行さんがお茶の間に呼びかける。「忘れていませんか、肺炎予防」 すると、こたつでお茶を飲んでいるおじいちゃんがこう答える。「忘れてないけど、そのうちにね」 これに対し、西田さんが言う。「寒くなる今こそ、肺炎予防です」 そしてCMは、「肺炎は、日本人の死因の第三位」などと畳みかける。このCMを見て、医療機関に駆け込んだ高齢者がたくさんいたのではないだろうか。 都合のいい話ばかりを聞かされると、「ホンマでっか」と疑ってしまうのがジャーナリストの性だ。そこで、高齢者に対する肺炎球菌ワクチンのエビデンスを調べてみたところ、次のように理解できた。  肌寒くなり、冬の気配を感じるようになったと思ったら、テレビでMSDやファイザーの「肺炎予防」のCMを見かけるようになった。冬は「肺炎の季節」というわけだ。最近のMSDのCMはこんな感じだ。案内役の俳優・西田敏行さんがお茶の間に呼びかける。「忘れていませんか、肺炎予防」 すると、こたつでお茶を飲んでいるおじいちゃんがこう答える。「忘れてないけど、そのうちにね」 これに対し、西田さんが言う。「寒くなる今こそ、肺炎予防です」 そしてCMは、「肺炎は、日本人の死因の第三位」などと畳みかける。このCMを見て、医療機関に駆け込んだ高齢者がたくさんいたのではないだろうか。 都合のいい話ばかりを聞かされると、「ホンマでっか」と疑ってしまうのがジャーナリストの性だ。そこで、高齢者に対する肺炎球菌ワクチンのエビデンスを調べてみたところ、次のように理解できた。

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