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厳しさ増す医療費適正化

2015年12月1日号

 今、中央社会保険医療協議会では16年度診療報酬改定に向け議論が行われている。だが、この議論の直接の当事者ではない財務省は、早くも16年度改定での実質引き下げを示唆する考えを示している。 これに対し日本医師会は、医師の技術料とされる診療報酬「本体部分」の引き下げに断固反対の立場で、横倉義武会長は「とんでもない。地域医療が崩壊する」と強く訴えている。ただ、薬価を含めた全体の改定への態度は見えない。日医は、本体部分の引き上げ幅は薬価の引き下げ幅を超えないだろうと覚悟しているということか。 16年度改定で薬価基準制度に厳しい変更が実施されるとは思わないが、中長期的には、公的医療保険制度のもとでの薬剤給付のあり方に厳しい変化が起こると考えられる。現在、医療費削減とか抑制という言葉が、当たり前に言われている。あたかも国民的コンセンサスとなっているかのよ...  今、中央社会保険医療協議会では16年度診療報酬改定に向け議論が行われている。だが、この議論の直接の当事者ではない財務省は、早くも16年度改定での実質引き下げを示唆する考えを示している。 これに対し日本医師会は、医師の技術料とされる診療報酬「本体部分」の引き下げに断固反対の立場で、横倉義武会長は「とんでもない。地域医療が崩壊する」と強く訴えている。ただ、薬価を含めた全体の改定への態度は見えない。日医は、本体部分の引き上げ幅は薬価の引き下げ幅を超えないだろうと覚悟しているということか。 16年度改定で薬価基準制度に厳しい変更が実施されるとは思わないが、中長期的には、公的医療保険制度のもとでの薬剤給付のあり方に厳しい変化が起こると考えられる。現在、医療費削減とか抑制という言葉が、当たり前に言われている。あたかも国民的コンセンサスとなっているかのように

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