一筆入魂
リベラル言論衰退の深層を探る(前編)
「ええ、偏っていますが、何か」
ノンフィクション作家 辰濃哲郎
2015年12月1日号
神奈川新聞で連載されている「時代の正体」という企画で発せられたあるフレーズが、波紋を投げ掛けている。企画が「偏っている」との批判に、担当デスクが開き直っている言葉だ。
「ええ、偏っていますが、何か」
ツイッターのカウンターやフェイスブックでのシェアなどは1万件を超えた。もちろん批判も少なくない。代表的なものは、「事実」を知りたいのに、偏っていると宣言されては、何を信用してよいのかわからない、というものだ。
「時代の正体」は、昨年7月、安倍晋三内閣が集団的自衛権を憲法解釈で認めるという閣議決定した2週間後の7月15日に始まった。その憲法解釈に異を唱える立場から、デモに集う若者の中心にあるSEALDs(シールズ)や憲法学者などの考え方を紹介したほか、沖縄の米軍基地の問題や、ヘイトスピーチの周辺を個々の記者が署名入りで主観的につづっている。
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神奈川新聞で連載されている「時代の正体」という企画で発せられたあるフレーズが、波紋を投げ掛けている。企画が「偏っている」との批判に、担当デスクが開き直っている言葉だ。
「ええ、偏っていますが、何か」
ツイッターのカウンターやフェイスブックでのシェアなどは1万件を超えた。もちろん批判も少なくない。代表的なものは、「事実」を知りたいのに、偏っていると宣言されては、何を信用してよいのかわからない、というものだ。
「時代の正体」は、昨年7月、安倍晋三内閣が集団的自衛権を憲法解釈で認めるという閣議決定した2週間後の7月15日に始まった。その憲法解釈に異を唱える立場から、デモに集う若者の中心にあるSEALDs(シールズ)や憲法学者などの考え方を紹介したほか、沖縄の米軍基地の問題や、ヘイトスピーチの周辺を個々の記者が署名入りで主観的につづっている。
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