医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

減少した接待費と寄附金の行き先

3年目の透明性ガイドライン

2015年11月15日号

 日本製薬工業協会の透明性ガイドライン(GL)に基づいた情報開示では、医師や医療機関などに対する年間の支払金額を、自社の決算発表後に開示することになっている。今年も8月5日にファイザーが、3年連続で最も早く開示に踏み切った。以降、約3ヵ月の間に、製薬協加盟72社中、64社が開示を済ませている。  本誌集計では、現時点ではあるが、昨年1年間で最も資金提供額が大きかったのは、第一三共(第一三共エスファを除く)の372億円だった。次いで武田薬品が252億円、アステラス製薬が197億円と、国内大手3社が占めた。第一三共の支出は2番手の武田と100億円以上の開きがあったが、これは「研究費開発費等」(A項目)が飛び抜けて多いことが要因となっている。  新薬メーカーは研究開発が生命線である以上、R&D関連費用の大幅支出増に違和感はない。だが、残念なことにランキング上位企業の...  日本製薬工業協会の透明性ガイドライン(GL)に基づいた情報開示では、医師や医療機関などに対する年間の支払金額を、自社の決算発表後に開示することになっている。今年も8月5日にファイザーが、3年連続で最も早く開示に踏み切った。以降、約3ヵ月の間に、製薬協加盟72社中、64社が開示を済ませている。  本誌集計では、現時点ではあるが、昨年1年間で最も資金提供額が大きかったのは、第一三共(第一三共エスファを除く)の372億円だった。次いで武田薬品が252億円、アステラス製薬が197億円と、国内大手3社が占めた。第一三共の支出は2番手の武田と100億円以上の開きがあったが、これは「研究費開発費等」(A項目)が飛び抜けて多いことが要因となっている。  新薬メーカーは研究開発が生命線である以上、R&D関連費用の大幅支出増に違和感はない。だが、残念なことにランキング上位企業の支出

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence