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医政羅針盤

16年度診療報酬改定への視点「外来・在宅医療編」

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2015年11月15日号

難しいかかりつけ医機能の評価 医療機関の機能分化は、入院だけではなく、外来においても進められている。外来では、日常的な病気への対応や、全人的かつ継続的な診療は、身近な診療所や中小病院が担い、大病院は一般外来を縮小し、専門的な治療を必要とする患者に特化するという方向性が提案されている。こうした役割分担の必要性はかねて指摘されてきたが、軽症であっても大病院を受診する人は依然として多く、機能分化が十分に進展しているとは言えない。  今年5月に成立した健康保険法改正により、紹介状なしで患者が大病院を受診した場合、定額負担を追加徴収するというルールが設けられた。この具体的な仕組みの検討が中央社会保険医療協議会で進められている。現在でも、紹介状のない患者が200床以上の病院を受診した場合、選定療養の一種として、「特別の料金」の徴収が可能だが、徴収するか... 難しいかかりつけ医機能の評価 医療機関の機能分化は、入院だけではなく、外来においても進められている。外来では、日常的な病気への対応や、全人的かつ継続的な診療は、身近な診療所や中小病院が担い、大病院は一般外来を縮小し、専門的な治療を必要とする患者に特化するという方向性が提案されている。こうした役割分担の必要性はかねて指摘されてきたが、軽症であっても大病院を受診する人は依然として多く、機能分化が十分に進展しているとは言えない。  今年5月に成立した健康保険法改正により、紹介状なしで患者が大病院を受診した場合、定額負担を追加徴収するというルールが設けられた。この具体的な仕組みの検討が中央社会保険医療協議会で進められている。現在でも、紹介状のない患者が200床以上の病院を受診した場合、選定療養の一種として、「特別の料金」の徴収が可能だが、徴収するかどう

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