鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜
透明性ガイドライン「情報公開」の本気度を問う
第2回
鳥集徹
2015年11月15日号
この夏、わが家で購読している朝日新聞で、日本製薬工業協会のの広告を何度も目にした。「製薬会社から病院や医師に支払うお金ってなんだろう?」という見出しの広告だ。製薬協のホームページによると8月22日から28日にかけて、毎日、読売にも掲載されたという。 製薬会社は、薬の開発や情報収集などを医療機関に委託したり、適正使用のために専門家に講演を依頼したりしている。これらの業務に対する対価が医療機関や医師の判断に影響を与えることのないよう、自主基準「透明性ガイドライン」に則って、支払った費用を公開しているという内容だ。 製薬協の会員各社が、研究開発費、奨学寄附金、学会共催費、原稿料、講演料などの支払い実績の情報開示を始めて、今年で3年目になる。こうした取り組みを製薬業界が自主的に行ったことは、筆者も高く評価している。ただ、その「本気度」については、疑...
この夏、わが家で購読している朝日新聞で、日本製薬工業協会のの広告を何度も目にした。「製薬会社から病院や医師に支払うお金ってなんだろう?」という見出しの広告だ。製薬協のホームページによると8月22日から28日にかけて、毎日、読売にも掲載されたという。 製薬会社は、薬の開発や情報収集などを医療機関に委託したり、適正使用のために専門家に講演を依頼したりしている。これらの業務に対する対価が医療機関や医師の判断に影響を与えることのないよう、自主基準「透明性ガイドライン」に則って、支払った費用を公開しているという内容だ。 製薬協の会員各社が、研究開発費、奨学寄附金、学会共催費、原稿料、講演料などの支払い実績の情報開示を始めて、今年で3年目になる。こうした取り組みを製薬業界が自主的に行ったことは、筆者も高く評価している。ただ、その「本気度」については、疑問に
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