医薬経済オンライン

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深層◎企業再編

スペシャリティ化したのはエーザイ

“捨てるに惜しい”残存者利益を追求するEAファーマ

2015年11月1日号

味の素の西井孝明社長(左)とエーザイの内藤CEO エーザイは10月15日、プロトンポンプ阻害剤「パリエット」などの消化器疾患領域事業を、味の素の医薬品事業子会社である味の素製薬と統合させることを発表した。16年4月1日付で、事業承継会社となる味の素製薬が、新会社「EAファーマ」に看板を付け替え、エーザイが連結子会社化するというこのスキームは、概ね好意的に迎えられたようだ。  株式市場も好感した。EAファーマ設立を発表した翌16日のエーザイの株価は一時7113円(前日比プラス148円)の高値を付け、一方の味の素も2613円(同プラス86円)まで上昇。その後も上昇基調は続いている。  こうした市場の反応について、証券アナリストのひとりは「マーケットがポジティブにとったのは、いわゆるコーポレート・アクションに対して。このまま座して何もやらないのではなく、何か手を打ち... 味の素の西井孝明社長(左)とエーザイの内藤CEO エーザイは10月15日、プロトンポンプ阻害剤「パリエット」などの消化器疾患領域事業を、味の素の医薬品事業子会社である味の素製薬と統合させることを発表した。16年4月1日付で、事業承継会社となる味の素製薬が、新会社「EAファーマ」に看板を付け替え、エーザイが連結子会社化するというこのスキームは、概ね好意的に迎えられたようだ。  株式市場も好感した。EAファーマ設立を発表した翌16日のエーザイの株価は一時7113円(前日比プラス148円)の高値を付け、一方の味の素も2613円(同プラス86円)まで上昇。その後も上昇基調は続いている。  こうした市場の反応について、証券アナリストのひとりは「マーケットがポジティブにとったのは、いわゆるコーポレート・アクションに対して。このまま座して何もやらないのではなく、何か手を打ち収益

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