医薬経済オンライン

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日本で解禁なるか大麻の「医療用研究」

欧米で先行、臨床カンナビノイド学会設立も険しい道

2015年11月1日号

 9月末、「日本臨床カンナビノイド学会」が設立された。カンナビノイドとは、薬用植物のアサ、つまり大麻に含まれる104種類の生理活性物質の総称で、このカンナビノイドに関する医療用研究を行うことを目的とした学会だ。  周知のように、大麻には精神作用を引き起こす物質が含まれる。乾燥大麻は「マリファナ」であり、大麻樹脂は「ハシシ」と呼ばれている。日本で使用が認められているのは、七味唐辛子に種が少し含まれているほかには、伊勢神宮のお神札(神宮大麻、お祓いに用いられる祓串)くらいである。  ところが、大麻に含まれているカンナビノイドが今、世界的に注目されているというのだ。キッカケは13年に放送された米CNNの特番「WEED」である。ドラベ症候群(重度の小児てんかん症)の5歳の少女、シャーロットちゃんが日々、てんかん症状に苦しむ映像が映し出される。それも映像...  9月末、「日本臨床カンナビノイド学会」が設立された。カンナビノイドとは、薬用植物のアサ、つまり大麻に含まれる104種類の生理活性物質の総称で、このカンナビノイドに関する医療用研究を行うことを目的とした学会だ。  周知のように、大麻には精神作用を引き起こす物質が含まれる。乾燥大麻は「マリファナ」であり、大麻樹脂は「ハシシ」と呼ばれている。日本で使用が認められているのは、七味唐辛子に種が少し含まれているほかには、伊勢神宮のお神札(神宮大麻、お祓いに用いられる祓串)くらいである。  ところが、大麻に含まれているカンナビノイドが今、世界的に注目されているというのだ。キッカケは13年に放送された米CNNの特番「WEED」である。ドラベ症候群(重度の小児てんかん症)の5歳の少女、シャーロットちゃんが日々、てんかん症状に苦しむ映像が映し出される。それも映像をぼ

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