JT医薬事業のまだ遠き「春」
単年度黒字化の気配も、周辺環境は厳冬の時代へ
2015年11月1日号
「今年は投資の年にする」
日本たばこ産業(JT)の小泉光臣社長が今年3月の株主総会で発した言葉は、これまでのところ偽りはなさそうである。4月末に米国での電子たばこ3位のロジックを買収したのを皮切りに、9月にはイランのたばこ5位のアリヤンを傘下に収め、さらに同月末には米国たばこ2位のレイノルズ・アメリカンより、“アメスピ”こと「ナチュラル・アメリカン・スピリット」ブランドの米国外の事業・商標権について、16年初頭をメドに買い取ると発表した。
なかでも、アメスピを手に入れるためにJTが支払う金額は約6000億円。買収対象事業が上げている年間利益の250倍に相当する。市場では「ゼロがひとつ多いのでは……」と高値掴みを危惧する声が漏れたが、「利益成長のけん引役である海外たばこ事業」の「競争力強化に資する投資を優先させていく」(小泉社長)方針を貫いた。
背景にあ...
「今年は投資の年にする」
日本たばこ産業(JT)の小泉光臣社長が今年3月の株主総会で発した言葉は、これまでのところ偽りはなさそうである。4月末に米国での電子たばこ3位のロジックを買収したのを皮切りに、9月にはイランのたばこ5位のアリヤンを傘下に収め、さらに同月末には米国たばこ2位のレイノルズ・アメリカンより、“アメスピ”こと「ナチュラル・アメリカン・スピリット」ブランドの米国外の事業・商標権について、16年初頭をメドに買い取ると発表した。
なかでも、アメスピを手に入れるためにJTが支払う金額は約6000億円。買収対象事業が上げている年間利益の250倍に相当する。市場では「ゼロがひとつ多いのでは……」と高値掴みを危惧する声が漏れたが、「利益成長のけん引役である海外たばこ事業」の「競争力強化に資する投資を優先させていく」(小泉社長)方針を貫いた。
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