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海外時報

「失望」のTPPは批准できるか

製薬業界は反対も、「高い薬価」批判が足枷に

2015年11月1日号

 TPP(環太平洋経済連携協定)は予定を延長して辛うじて合意にこぎ着け、交渉決裂の不面目を回避した。だが、マイケル・フロマンら米国通商代表部の面々は連日、夜を徹した議論の疲れを癒やす間もなく、アトランタからワシントンに戻り、主要議員、関係産業界の理解の取りつけに駆け回らなければならかった。  TPPが経済にどう影響するのか、合意の詳細を示すテキストを携えた議員への説明は、これからが本番だ。わかっていないことが多く残っているものの、そもそも協定は批准されるのか、この通商協定を巡って、米国で今最もホットな話題は、これである。  たばこ、環境、酪農、自動車など、合意内容に不満を抱く産業界は多い。しかし、TPPがご破算になるとしたら、それはバイオファーマ業界の意向を汲んで、オリン・ハッチ上院財政委員長が非妥協的な姿勢を崩さなかったときだ。これも衆...  TPP(環太平洋経済連携協定)は予定を延長して辛うじて合意にこぎ着け、交渉決裂の不面目を回避した。だが、マイケル・フロマンら米国通商代表部の面々は連日、夜を徹した議論の疲れを癒やす間もなく、アトランタからワシントンに戻り、主要議員、関係産業界の理解の取りつけに駆け回らなければならかった。  TPPが経済にどう影響するのか、合意の詳細を示すテキストを携えた議員への説明は、これからが本番だ。わかっていないことが多く残っているものの、そもそも協定は批准されるのか、この通商協定を巡って、米国で今最もホットな話題は、これである。  たばこ、環境、酪農、自動車など、合意内容に不満を抱く産業界は多い。しかし、TPPがご破算になるとしたら、それはバイオファーマ業界の意向を汲んで、オリン・ハッチ上院財政委員長が非妥協的な姿勢を崩さなかったときだ。これも衆目

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