医薬経済気象台
景気は正念場を迎えている
—設備投資拡大要請が象徴的—
2015年11月1日号
政府は10月16日、企業に積極的投資を促す官民対話の初会合を開き、安倍晋三首相が産業界に対して設備投資の積極拡大を要請した。前日に政府は10月の月例経済報告で、景気の現状判断を「一部に弱さも見られる」と14年10月以来、1年ぶりに下方修正していたから、政府も景気に警戒感を強めていることが明らかになった。
この背景にあるのは生産活動が落ち込んできたことだ。8月の鉱工業生産指数は確報値の季節調整後で前月比▲1.2%、速報値の▲0.5%を上回る落ち込みだった。7月の▲0.8%からその幅を拡大しており、13年6月以来の低水準となった。その原因が需要の落ち込みだったことは、出荷指数が▲0.7%だったことに明らかだ。国内外別では国内向けがプラス0.3%、海外向けが▲5.1%、輸出の不振が大きく響いた。
8月の輸出は前年比3.1%増だったが、数量は▲4.1%となった。輸出不振は9月も続いている...
政府は10月16日、企業に積極的投資を促す官民対話の初会合を開き、安倍晋三首相が産業界に対して設備投資の積極拡大を要請した。前日に政府は10月の月例経済報告で、景気の現状判断を「一部に弱さも見られる」と14年10月以来、1年ぶりに下方修正していたから、政府も景気に警戒感を強めていることが明らかになった。
この背景にあるのは生産活動が落ち込んできたことだ。8月の鉱工業生産指数は確報値の季節調整後で前月比▲1.2%、速報値の▲0.5%を上回る落ち込みだった。7月の▲0.8%からその幅を拡大しており、13年6月以来の低水準となった。その原因が需要の落ち込みだったことは、出荷指数が▲0.7%だったことに明らかだ。国内外別では国内向けがプラス0.3%、海外向けが▲5.1%、輸出の不振が大きく響いた。
8月の輸出は前年比3.1%増だったが、数量は▲4.1%となった。輸出不振は9月も続いている。
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