医薬経済オンライン

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漢方処方 千差万様

牛黄製剤の「効き目」

第9回

安廣誠心堂薬局 安廣嘉人

2015年11月1日号

 漢方薬局を営んでいく上で大切なのが「生薬」です。 「日本薬局方」では、生薬を「動植物の薬用とする部分、細胞内容物、分泌物、抽出物または鉱物など」と定義しています。一般的には「天然から得られる薬用植物、動物や鉱物などの薬用とする部分を、乾燥などの簡単な加工を施してそのまま医薬品として使用するもの」(『いまさら聞けない生薬・漢方薬』、名古屋市立大学・牧野利明教授著、医薬経済社刊)。  生薬の例を挙げると、薬用人参や甘草などの植物性生薬、牛の胆石である「牛黄(ゴオウ)」や幼い鹿の角を用いた「鹿茸(ロクジョウ)」などの動物性生薬、鉱物には「石膏」などがあります。今回は、安廣誠心堂薬局でよく用いる「牛黄」について述べたいと思います。  牛黄が配合された製品は実に多く、動悸息切れに効果のある「救心」や「六神丸」、小さな子どもの夜泣きや癇の虫に効果が...  漢方薬局を営んでいく上で大切なのが「生薬」です。 「日本薬局方」では、生薬を「動植物の薬用とする部分、細胞内容物、分泌物、抽出物または鉱物など」と定義しています。一般的には「天然から得られる薬用植物、動物や鉱物などの薬用とする部分を、乾燥などの簡単な加工を施してそのまま医薬品として使用するもの」(『いまさら聞けない生薬・漢方薬』、名古屋市立大学・牧野利明教授著、医薬経済社刊)。  生薬の例を挙げると、薬用人参や甘草などの植物性生薬、牛の胆石である「牛黄(ゴオウ)」や幼い鹿の角を用いた「鹿茸(ロクジョウ)」などの動物性生薬、鉱物には「石膏」などがあります。今回は、安廣誠心堂薬局でよく用いる「牛黄」について述べたいと思います。  牛黄が配合された製品は実に多く、動悸息切れに効果のある「救心」や「六神丸」、小さな子どもの夜泣きや癇の虫に効果がある

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