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気掛かりな最近の中医協議論

2015年11月1日号

 中央社会保険医療協議会を長い間傍聴してきたが最近の議論には、何か物足りないものを感じる。それは、論理的で建設的な討議や意見交換が少なく、発言の多くが各側の利益に固執し、瑣末な事柄に対する必要以上の拘りに起因する感情論的な言い合いに終始しているからだと思う。 9月9日の「患者申出療養制度」の参考人が提出した「意見書」の記載に不正確な個所があるとして、診療側委員が訂正を求めた。これに対して、支払側委員が参考人から意見聴取する目的の趣旨から考えても、意見書の訂正は筋違いと反論し、その場は収まった。診療側委員のこの暴論とも言える意見には筆者も少々驚かされた。 9月30日の薬価専門部会での日本ジェネリック製薬協会の代表者による意見陳述と質疑応答にも失望した。薬価制度改革に関する意見としていたが、その内容は、後発品の使用促進と後発品に有利な薬価制度の維...  中央社会保険医療協議会を長い間傍聴してきたが最近の議論には、何か物足りないものを感じる。それは、論理的で建設的な討議や意見交換が少なく、発言の多くが各側の利益に固執し、瑣末な事柄に対する必要以上の拘りに起因する感情論的な言い合いに終始しているからだと思う。 9月9日の「患者申出療養制度」の参考人が提出した「意見書」の記載に不正確な個所があるとして、診療側委員が訂正を求めた。これに対して、支払側委員が参考人から意見聴取する目的の趣旨から考えても、意見書の訂正は筋違いと反論し、その場は収まった。診療側委員のこの暴論とも言える意見には筆者も少々驚かされた。 9月30日の薬価専門部会での日本ジェネリック製薬協会の代表者による意見陳述と質疑応答にも失望した。薬価制度改革に関する意見としていたが、その内容は、後発品の使用促進と後発品に有利な薬価制度の維持

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