眺望「医薬街道」
後発品の「銘柄指定」は必要か
近藤正觀
2015年11月1日号
10月7日の中央社会保険医療協議会に後発品の使用状況調査結果が示された。調査対象となった保険薬局の回答施設は690施設、有効回答率は46%だった。 調査の結果、新指標(60%)の後発品調剤割合は平均57.2%で、中央値は59.5%だった。調剤薬局側が後発品の使用促進を図るうえで、医師に望むこととして、「後発品の銘柄指定をしないこと」が70.4%で最も多かった。後発品の銘柄指定は前回調査の22.8%に対し、今回調査で44.8%と倍増したからである。また、変更不可の処方箋を調剤するに当たって在庫などの問題があったとした薬局は46.1%を占めた。 医師は処方権を盾にとるが、なぜ後発品の銘柄を指定するのか、より詳細な調査が求められる。さらに、薬局が挙げた後発品使用に当たっての問題点と課題として、品質に関して、「先発品メーカーが後発品との同等性を否定するデータを学会などで発表し...
10月7日の中央社会保険医療協議会に後発品の使用状況調査結果が示された。調査対象となった保険薬局の回答施設は690施設、有効回答率は46%だった。 調査の結果、新指標(60%)の後発品調剤割合は平均57.2%で、中央値は59.5%だった。調剤薬局側が後発品の使用促進を図るうえで、医師に望むこととして、「後発品の銘柄指定をしないこと」が70.4%で最も多かった。後発品の銘柄指定は前回調査の22.8%に対し、今回調査で44.8%と倍増したからである。また、変更不可の処方箋を調剤するに当たって在庫などの問題があったとした薬局は46.1%を占めた。 医師は処方権を盾にとるが、なぜ後発品の銘柄を指定するのか、より詳細な調査が求められる。さらに、薬局が挙げた後発品使用に当たっての問題点と課題として、品質に関して、「先発品メーカーが後発品との同等性を否定するデータを学会などで発表し、情
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