医薬経済オンライン

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「行政依存症」の卸が向かう先

薄れる公的介入へのアレルギー

2015年10月15日号

「流通改善」を使命として掲げ続けながら業績が長期低迷中の医薬品卸は、何かに行き詰まると、行政に泣きつく、というのが習い性になっている。 9月30日、午前9時から東京都千代田区の全国都市会館で行われた中央社会保険医療協議会・薬価専門部会。開始2時間45分前の6時15分の段階で、一般傍聴のための整理券が消えるほど大盛況だった。傍聴者のお目当ては、16年度薬価制度改革に向けた業界ヒアリングである。 そこで日本医薬品卸売業連合会(卸連)が傍聴者に示したのは、「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」制度の対象品目に関して卸の価格交渉機能の不全を半ば認め、「公的関与」を所望する姿だった。「新薬創出加算の維持・継続」 日本製薬団体連合会と歩調を合わせて要望した。それと同時に、利益が満足いかないと嘆く。新薬創出加算品について、「卸の機能を活用している流通当事者は、流通... 「流通改善」を使命として掲げ続けながら業績が長期低迷中の医薬品卸は、何かに行き詰まると、行政に泣きつく、というのが習い性になっている。 9月30日、午前9時から東京都千代田区の全国都市会館で行われた中央社会保険医療協議会・薬価専門部会。開始2時間45分前の6時15分の段階で、一般傍聴のための整理券が消えるほど大盛況だった。傍聴者のお目当ては、16年度薬価制度改革に向けた業界ヒアリングである。 そこで日本医薬品卸売業連合会(卸連)が傍聴者に示したのは、「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」制度の対象品目に関して卸の価格交渉機能の不全を半ば認め、「公的関与」を所望する姿だった。「新薬創出加算の維持・継続」 日本製薬団体連合会と歩調を合わせて要望した。それと同時に、利益が満足いかないと嘆く。新薬創出加算品について、「卸の機能を活用している流通当事者は、流通経

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