医薬経済オンライン

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国内最大の医療ビッグデータに欠陥

会計検査院が「使えない」と厚労省に苦言

㈱薬新 井高恭彦

2015年10月15日号

 今年9月、厚生労働省が所管する国内最大の医療ビッグデータに、会計検査院が「問題がある」と苦言を呈した。医療費適正化に向けた事業の分析、評価に使うために構築したはずなのだが、致命的な不備が見つかり、このままでは十分、機能を発揮し得ないことがわかったのだ。  ここ数年、医療、医薬分野でも「ビッグデータ」という言葉が盛んに使われるようになった。00年代後半に生まれたばかりの新語で、今はまだ厳密な言葉の定義化、統一化が浸透していない。しかし、この言葉を使う最低限の約束として、まずは直訳である「膨大な量の情報」、そして「社会への貢献」を、共通認識とすべきだろう。  医療、医薬分野で国内最大のビッグデータは、厚労省の「レセプト情報・特定健診等情報データベース」(National Database=NDB)である。08年に施行された「高齢者の医療の確保に関す...  今年9月、厚生労働省が所管する国内最大の医療ビッグデータに、会計検査院が「問題がある」と苦言を呈した。医療費適正化に向けた事業の分析、評価に使うために構築したはずなのだが、致命的な不備が見つかり、このままでは十分、機能を発揮し得ないことがわかったのだ。  ここ数年、医療、医薬分野でも「ビッグデータ」という言葉が盛んに使われるようになった。00年代後半に生まれたばかりの新語で、今はまだ厳密な言葉の定義化、統一化が浸透していない。しかし、この言葉を使う最低限の約束として、まずは直訳である「膨大な量の情報」、そして「社会への貢献」を、共通認識とすべきだろう。  医療、医薬分野で国内最大のビッグデータは、厚労省の「レセプト情報・特定健診等情報データベース」(National Database=NDB)である。08年に施行された「高齢者の医療の確保に関する法

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