「てんかんを取り巻く現状」
複雑な「感情」に向き合う日々
第4回
2015年10月15日号
この夏に公開されたアニメ映画『インサイド・ヘッド』の主役は、11歳の少女ライリーの頭のなかにある「感情」だ。擬人化されたヨロコビ(JOY)、カナシミ(SADNESS)、イカリ(ANGER)、ムカムカ(DISGUST)、ビビリ(FEAR)が、転居と環境の変化を機に心の危機に直面した少女を幸せにしようと大奮闘する。誰の頭のなかにも、それぞれの個性に応じた「5人の感情たち」がいて、その振る舞いやバランスが私たちの行動に反映される、という設定である。「感情」は個人の経験と深く絡み合っている。慢性疾患患者の場合は、病気に伴う経験も感情に大きな影響を与える。てんかん患者の場合はどうか。オックスフォード大学のライアン.Sらの報告によると、核となる感情は「恐れ」だった(Chronic Illness. 2012 ;8: 214 -224.)。この報告及び同大学が運営する「患者の語りのデー...
この夏に公開されたアニメ映画『インサイド・ヘッド』の主役は、11歳の少女ライリーの頭のなかにある「感情」だ。擬人化されたヨロコビ(JOY)、カナシミ(SADNESS)、イカリ(ANGER)、ムカムカ(DISGUST)、ビビリ(FEAR)が、転居と環境の変化を機に心の危機に直面した少女を幸せにしようと大奮闘する。誰の頭のなかにも、それぞれの個性に応じた「5人の感情たち」がいて、その振る舞いやバランスが私たちの行動に反映される、という設定である。「感情」は個人の経験と深く絡み合っている。慢性疾患患者の場合は、病気に伴う経験も感情に大きな影響を与える。てんかん患者の場合はどうか。オックスフォード大学のライアン.Sらの報告によると、核となる感情は「恐れ」だった(Chronic Illness. 2012 ;8: 214 -224.)。この報告及び同大学が運営する「患者の語りのデータベ
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