製薬業界で目を光らせる公認不正検査士

相次ぐ企業不祥事、社員に道を誤らせないには

2015年10月15日号

ＡＣＦＥの濱田理事長「公認不正検査士（ＣＦＥ）」という資格をご存知だろうか。会計や法律知識、犯罪心理学、調査手法の4分野を学び、資格をとった人を指す。日本公認不正検査士協会（ＡＣＦＥ）の若原琢磨事務局長によれば「社内の警察官」だそうで、公金着服からインサイダー取引、粉飾決算まで不正がないかどうか目を光らせているという。　ＣＦＥは80年代に公認会計士の資格を持つ米国連邦捜査局（ＦＢＩ）の捜査官が「この4分野のスキルを身につけていなければ不正調査のエキスパートになり得ない」という指摘から始まった。日本でも11年前に導入され、1500人のＣＦＥが誕生し、900人ほどが活躍している。彼らは専ら企業の監査部や公認会計士事務所、弁護士事務所、検察庁、証券取引等監視委員会などに所属し、不正に気付いたら即、告発するという。　何しろ、ライブドア事件後も2000億円もの損... ＡＣＦＥの濱田理事長「公認不正検査士（ＣＦＥ）」という資格をご存知だろうか。会計や法律知識、犯罪心理学、調査手法の4分野を学び、資格をとった人を指す。日本公認不正検査士協会（ＡＣＦＥ）の若原琢磨事務局長によれば「社内の警察官」だそうで、公金着服からインサイダー取引、粉飾決算まで不正がないかどうか目を光らせているという。　ＣＦＥは80年代に公認会計士の資格を持つ米国連邦捜査局（ＦＢＩ）の捜査官が「この4分野のスキルを身につけていなければ不正調査のエキスパートになり得ない」という指摘から始まった。日本でも11年前に導入され、1500人のＣＦＥが誕生し、900人ほどが活躍している。彼らは専ら企業の監査部や公認会計士事務所、弁護士事務所、検察庁、証券取引等監視委員会などに所属し、不正に気付いたら即、告発するという。　何しろ、ライブドア事件後も2000億円もの損失を

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