医薬経済気象台
現実味増す景気の腰折れ懸念
—短観では製造業が先行きに慎重—
2015年10月15日号
産業界の景況感を見る代表的指標である日本銀行の企業短期経済観測調査(短観)の9月調査分が発表された。全国企業約1万1000社を対象にしたものである。時期的に考えて中国の景況悪化がある程度織り込まれたとみられるが、十分に織り込まれたどうかとなると微妙である。その後、中国のみならず海外で懸念材料が相次いでいることを考えると、足元の景況感はともかく先行きについては、結果を割り引いて考える必要がありそうだ。 大企業を対象とした業況判断DIは、製造業と非製造業で明暗が分かれた。製造業のDIは12で6月調査との比較で3ポイント低下した。3期ぶりの低下となった。もっとも、その幅は小さく悪化した印象は薄い。非製造業のDIは25で6月比2ポイントの上昇となり、24年ぶりの高い水準となった。中堅企業、中小企業でも、製造業は低下し、非製造業が上昇しており、製造業の暗、非製...
産業界の景況感を見る代表的指標である日本銀行の企業短期経済観測調査(短観)の9月調査分が発表された。全国企業約1万1000社を対象にしたものである。時期的に考えて中国の景況悪化がある程度織り込まれたとみられるが、十分に織り込まれたどうかとなると微妙である。その後、中国のみならず海外で懸念材料が相次いでいることを考えると、足元の景況感はともかく先行きについては、結果を割り引いて考える必要がありそうだ。 大企業を対象とした業況判断DIは、製造業と非製造業で明暗が分かれた。製造業のDIは12で6月調査との比較で3ポイント低下した。3期ぶりの低下となった。もっとも、その幅は小さく悪化した印象は薄い。非製造業のDIは25で6月比2ポイントの上昇となり、24年ぶりの高い水準となった。中堅企業、中小企業でも、製造業は低下し、非製造業が上昇しており、製造業の暗、非製造業
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