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経済記事の読み方

消費者金融を待ち受ける「苦難」

アイフルの「金融支援」終了はいいニュースか

2015年10月15日号

これからが正念場となる 最近は話題が少なかった消費者金融業界で、久し振りに目を引いたニュースがあった。アイフルが金融支援を終了させたことである。 06年にいわゆるグレーゾーン金利を無効とした最高裁判決が出た。これによって、利息制限法を超える融資金利は違法になり、過払い金請求が急増。かつてのトップ、武富士が破綻する業界消滅の危機を迎えた。その判決に引き金を引いたのが、ほかでもないアイフルだったことを知る人は少ない。それについては後述する。 しかし、このニュースには首をかしげざるを得ない。昨年6月、約1600億円の債務のうち527億円を返済猶予する金融支援(事業再生ADR)を継続していたアイフルが、わずか1年後にその支援が不要になるほど業績は劇的に好転していない。各紙の報道も「業界正常化にメド」などと好意的で、気味が悪いくらいだ。「借り入れニーズは高... これからが正念場となる 最近は話題が少なかった消費者金融業界で、久し振りに目を引いたニュースがあった。アイフルが金融支援を終了させたことである。 06年にいわゆるグレーゾーン金利を無効とした最高裁判決が出た。これによって、利息制限法を超える融資金利は違法になり、過払い金請求が急増。かつてのトップ、武富士が破綻する業界消滅の危機を迎えた。その判決に引き金を引いたのが、ほかでもないアイフルだったことを知る人は少ない。それについては後述する。 しかし、このニュースには首をかしげざるを得ない。昨年6月、約1600億円の債務のうち527億円を返済猶予する金融支援(事業再生ADR)を継続していたアイフルが、わずか1年後にその支援が不要になるほど業績は劇的に好転していない。各紙の報道も「業界正常化にメド」などと好意的で、気味が悪いくらいだ。「借り入れニーズは高まっ

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