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Patient Relations

一般社団法人 日本難病・疾病団体協議会

2015年10月15日号

懸念が払拭されない患者申出療養水谷幸司事務局長 一体どこの誰が求めた制度なのか──。厚生労働省が16年4月から開始予定の新たな保険外併用療養制度「患者申出療養」の制度設計について、詰めの作業を行っている。患者自らが希望する国内未承認の治療を、かかりつけ医や臨床研究中核病院が連携し、保険収載をめざす「研究」名目で保険外併用を認めようという制度だ。 制度創設の目的は「困難な病気と闘う患者の思いに応える」だが、政府の規制改革会議での草案時点から、当の患者団体側が、保険範囲縮小や患者負担増に関する懸念の声を上げており、「誰のためにつくるのか」が曖昧なまま進められてきた。官邸や規制改革会議の「成果づくりのための制度」との見方も出ていた。 その後、検討の場が厚労省に移っても、患者団体は不安を訴え続けている。そのうちのひとつ、全国の「難病連」などを束ねる日... 懸念が払拭されない患者申出療養水谷幸司事務局長 一体どこの誰が求めた制度なのか──。厚生労働省が16年4月から開始予定の新たな保険外併用療養制度「患者申出療養」の制度設計について、詰めの作業を行っている。患者自らが希望する国内未承認の治療を、かかりつけ医や臨床研究中核病院が連携し、保険収載をめざす「研究」名目で保険外併用を認めようという制度だ。 制度創設の目的は「困難な病気と闘う患者の思いに応える」だが、政府の規制改革会議での草案時点から、当の患者団体側が、保険範囲縮小や患者負担増に関する懸念の声を上げており、「誰のためにつくるのか」が曖昧なまま進められてきた。官邸や規制改革会議の「成果づくりのための制度」との見方も出ていた。 その後、検討の場が厚労省に移っても、患者団体は不安を訴え続けている。そのうちのひとつ、全国の「難病連」などを束ねる日本

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