医薬経済オンライン

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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

セカンドオピニオンのあり方

第26回 専門医は患者のすべてを聞く必要があるか

株式会社アンテリオ理事 堀玲子

2015年10月15日号

 最近、がん専門施設やがん専門医にインタビューをする機会が増えてきた。そのなかで話題となったひとつが、臨床現場で多忙を極める医師が、セカンドオピニオンを担当したときの対応だった。 がん治療に関しては非常に専門分化がなされている。がん患者にとって、自身が患った領域を専門としている医師にかかることが最も賢明である。しかし、全国的に見れば、そうした機会に巡り会えないことが多い。 一方で、あまりに専門特化すると、自分の専門以外のがんの治療法や最新の抗がん剤の使用法については知識が少ない。これは医師の本音である。院内でキャンサーボードがあり、各診療科の医師が集まって議論をしている光景をテレビで見るが、昨年やっと院内にキャンサーボードができたという施設は地方に限らず、大都市でも珍しくない。 こんな状況下で、患者の立場からすると、がん(疑いも含めて)...  最近、がん専門施設やがん専門医にインタビューをする機会が増えてきた。そのなかで話題となったひとつが、臨床現場で多忙を極める医師が、セカンドオピニオンを担当したときの対応だった。 がん治療に関しては非常に専門分化がなされている。がん患者にとって、自身が患った領域を専門としている医師にかかることが最も賢明である。しかし、全国的に見れば、そうした機会に巡り会えないことが多い。 一方で、あまりに専門特化すると、自分の専門以外のがんの治療法や最新の抗がん剤の使用法については知識が少ない。これは医師の本音である。院内でキャンサーボードがあり、各診療科の医師が集まって議論をしている光景をテレビで見るが、昨年やっと院内にキャンサーボードができたという施設は地方に限らず、大都市でも珍しくない。 こんな状況下で、患者の立場からすると、がん(疑いも含めて)と診

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