時流遡航
回想の視座から眺める現在と未来
第17回 ─科学者に求められる言語表現能力─
ジャーナリスト 本田成親
2015年10月15日号
講演した岡崎コンファレンスセンター もう7年ほど前の話であるが、自然科学研究機構・岡崎コンファレンスセンターで開かれた日本学術会議第三学会で講演を依頼されたことがあった。遠の昔に学術研究の場を離れた一介の雑文ライターの身に過ぎなかったのではあるが、主催者側からの再三の要請もあって、日本の大学や学術界の抱える諸問題について私見を述べさせてもらうことになったのだった。
当時の野依良治・理化学研究所理事長、中村宏樹・分子科学研究所所長、北澤宏一・科学技術振興機構理事長、第三学術会議会長の岩澤康裕・東京大学教授、同会議理事の成田吉徳・九州大学教授以下、錚々たる現役の学術学研究者80人ほどを前にした講演であったのだが、無所属のフリーランスの立場をよいことに、忌憚のない発言をさせてもらった。敢えてそんな暴挙に打って出たのは、ひとつには痩せても...
講演した岡崎コンファレンスセンター もう7年ほど前の話であるが、自然科学研究機構・岡崎コンファレンスセンターで開かれた日本学術会議第三学会で講演を依頼されたことがあった。遠の昔に学術研究の場を離れた一介の雑文ライターの身に過ぎなかったのではあるが、主催者側からの再三の要請もあって、日本の大学や学術界の抱える諸問題について私見を述べさせてもらうことになったのだった。
当時の野依良治・理化学研究所理事長、中村宏樹・分子科学研究所所長、北澤宏一・科学技術振興機構理事長、第三学術会議会長の岩澤康裕・東京大学教授、同会議理事の成田吉徳・九州大学教授以下、錚々たる現役の学術学研究者80人ほどを前にした講演であったのだが、無所属のフリーランスの立場をよいことに、忌憚のない発言をさせてもらった。敢えてそんな暴挙に打って出たのは、ひとつには痩せても枯
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