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薬価基準の歴史

第1回薬価大調査と90%バルクライン方式

第20回

業界アナリスト 藤辺徹貴

2015年10月15日号

 1953年(昭和28年)2月、物価庁から移管後、厚生省による第1回薬価大調査が実施された。この大調査に先立ち、厚生省は、前年の1952年(昭和27年)11月、一部収載品目についての価格小調査を実施した。 薬価基準は、1950年(昭和25年)9月、「使用内用薬、使用注射薬、使用外用薬の価格は別に定むる購入価格によるものとする。前項の購入価格は厚生大臣が定める薬価基準に基づき都道府県知事がこれを定むる」とする厚生省保険局長通知により制定されたが、価格調査は、統制価格撤廃後も物価庁が実施していた。また、当時の薬価基準は、医師向けの主な医薬品の「価格基準表」という性格のもので、薬価基準に収載されていない医薬品でも保険診療に使用することができた。それら未収載の医薬品については実際の購入価格で請求することとされていた。 1952年8月、医薬品の価格関係の業務が物価庁から厚生...  1953年(昭和28年)2月、物価庁から移管後、厚生省による第1回薬価大調査が実施された。この大調査に先立ち、厚生省は、前年の1952年(昭和27年)11月、一部収載品目についての価格小調査を実施した。 薬価基準は、1950年(昭和25年)9月、「使用内用薬、使用注射薬、使用外用薬の価格は別に定むる購入価格によるものとする。前項の購入価格は厚生大臣が定める薬価基準に基づき都道府県知事がこれを定むる」とする厚生省保険局長通知により制定されたが、価格調査は、統制価格撤廃後も物価庁が実施していた。また、当時の薬価基準は、医師向けの主な医薬品の「価格基準表」という性格のもので、薬価基準に収載されていない医薬品でも保険診療に使用することができた。それら未収載の医薬品については実際の購入価格で請求することとされていた。 1952年8月、医薬品の価格関係の業務が物価庁から厚生省

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