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論点

官製「健康サポート」薬局の意義を問う

新潟薬科大学 特定研究員 網野裕美  新潟薬科大学 健康推進連携センター教授 小林大高

2015年10月15日号

 縁あって永田町の国会議員事務所に職を得て、気付けば3年の月日が流れていた。この間、与党として政策決定に深く関わったり、あっという間に野党に転落し、〝政局政党〟になったと思われるほどに苦しいときを過ごしたりもした。それでも変わらなかったのは、我われが常に医療と薬事を客観的に見続けられたことだろう。この3年間に見聞きした霞が関と永田町の緊張した関係を念頭に置きながら「今の薬事行政」に物申したい。  そもそも国民一般が持っている薬局のイメージとの乖離にこれほど気が付いていない業界もないかもしれない。薬局業界に対する国民のイメージについて考えるとして、最近、一般紙を大きく賑わした話題といえば、「無資格調剤」だった。有識者は、無資格者の調剤行為の法的問題に言及したが、専門家としての関与が本当に必要かどうかについて論拠を提示するには至ってい...  縁あって永田町の国会議員事務所に職を得て、気付けば3年の月日が流れていた。この間、与党として政策決定に深く関わったり、あっという間に野党に転落し、〝政局政党〟になったと思われるほどに苦しいときを過ごしたりもした。それでも変わらなかったのは、我われが常に医療と薬事を客観的に見続けられたことだろう。この3年間に見聞きした霞が関と永田町の緊張した関係を念頭に置きながら「今の薬事行政」に物申したい。  そもそも国民一般が持っている薬局のイメージとの乖離にこれほど気が付いていない業界もないかもしれない。薬局業界に対する国民のイメージについて考えるとして、最近、一般紙を大きく賑わした話題といえば、「無資格調剤」だった。有識者は、無資格者の調剤行為の法的問題に言及したが、専門家としての関与が本当に必要かどうかについて論拠を提示するには至っていない

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