医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

B型肝炎薬を「直撃」した天津大爆発

対応に追われるGSK、国内の製薬会社の被害は

2015年10月1日号

 中国・天津市で起きた大爆発ほど世界を驚かせたものはない。世界第4位の貨物取扱量を誇る天津港がある港湾地区の化学薬品倉庫で起こった火災は、消防士の放水で二度にわたって大爆発。気象衛星からも撮影されたほどで、死者、行方不明合わせて173人、負傷者は700人以上と伝えられている。倉庫にはシアン化ナトリウム、炭化カルシウム、硝酸カリウム、ニトロ化合物に液化天然ガスなど16種類の化学薬品が大量に置かれ、放水で化学反応を起こして大爆発したとみられる。 この爆発でグラクソ・スミスクラインの工場が破損被害を受け、日本向けのB型慢性肝炎治療剤「テノゼット」(一般名=テノホビルジソプロキシルフマル酸塩)の製造、出荷が停止。日本国内での在庫は2ヵ月分しかなく同社は出荷調整を始めた。日本肝臓学会は新規投与を控えるように呼び掛け、患者会は厚生労働省に薬の確保を要望する騒...  中国・天津市で起きた大爆発ほど世界を驚かせたものはない。世界第4位の貨物取扱量を誇る天津港がある港湾地区の化学薬品倉庫で起こった火災は、消防士の放水で二度にわたって大爆発。気象衛星からも撮影されたほどで、死者、行方不明合わせて173人、負傷者は700人以上と伝えられている。倉庫にはシアン化ナトリウム、炭化カルシウム、硝酸カリウム、ニトロ化合物に液化天然ガスなど16種類の化学薬品が大量に置かれ、放水で化学反応を起こして大爆発したとみられる。 この爆発でグラクソ・スミスクラインの工場が破損被害を受け、日本向けのB型慢性肝炎治療剤「テノゼット」(一般名=テノホビルジソプロキシルフマル酸塩)の製造、出荷が停止。日本国内での在庫は2ヵ月分しかなく同社は出荷調整を始めた。日本肝臓学会は新規投与を控えるように呼び掛け、患者会は厚生労働省に薬の確保を要望する騒動

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence