医薬経済オンライン

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「脱製薬」ロートと「特化」参天の勝算

老舗眼科薬メーカー、「国内」と「海外」で活路

2015年10月1日号

「早慶戦」に代表されるスポーツの世界に限らず、実業の分野でも好敵手同士の戦いは広く世の関心を集めることが多かった。しかし今世紀に入り、グローバル競争に備えた合従連衡が産業界全般で繰り広げられた結果、国内市場に限って見ると、圧倒的な勝ち組企業と2位以下の有象無象企業が並立する、歪な姿になってしまった業界も少なくない。 国内製薬業界は、00年代央に内資大手の間で慌ただしく繰り広げられた再編劇がピタリと止み、幸か不幸か“一強企業”を生み出すことなく、今は皆が我慢比べをしている状況にある。業界を厚く覆う閉塞感は、新薬の連打という夢が破れた合併組を中心に、再編第2章に向けた内圧となって日に日に蓄積されていっている。 こうしたなか、OTC点眼薬の分野で鎬を削ってきたロート製薬と参天製薬が、生き残りに向けた興味深い動きを加速させている。両社の経営戦略は、一... 「早慶戦」に代表されるスポーツの世界に限らず、実業の分野でも好敵手同士の戦いは広く世の関心を集めることが多かった。しかし今世紀に入り、グローバル競争に備えた合従連衡が産業界全般で繰り広げられた結果、国内市場に限って見ると、圧倒的な勝ち組企業と2位以下の有象無象企業が並立する、歪な姿になってしまった業界も少なくない。 国内製薬業界は、00年代央に内資大手の間で慌ただしく繰り広げられた再編劇がピタリと止み、幸か不幸か“一強企業”を生み出すことなく、今は皆が我慢比べをしている状況にある。業界を厚く覆う閉塞感は、新薬の連打という夢が破れた合併組を中心に、再編第2章に向けた内圧となって日に日に蓄積されていっている。 こうしたなか、OTC点眼薬の分野で鎬を削ってきたロート製薬と参天製薬が、生き残りに向けた興味深い動きを加速させている。両社の経営戦略は、一言

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