症例「パニック障害」 | 医薬経済オンライン

漢方処方　千差万様

症例「パニック障害」

第8回

安廣誠心堂薬局　安廣嘉人

2015年10月1日号

　うつ病や不安神経症の相談のほかに最近増えているものはパニック障害です。　パニック障害とは突然激しい動悸がして息苦しくなったり、胸の痛みを訴え、このまま死んでしまうかも知れないとの強い不安感に襲われるのが特徴です。　パニック障害がなぜ起こるのか詳しい原因はわかっていませんが、恐怖や不安に関係している神経伝達物質「ノルアドレナリン」と、興奮を抑える神経伝達物質である「セロトニン」のバランスが崩れるせいだとも考えられています。　パニック障害の症状は大きく分けて3つあげられます。①パニック発作：突然に起きる激しい動悸や息苦しさ、脈が異常に早くなり、胸が締め付けられる感じ。このまま死んでしまうのではないかと不安感に襲われます。また、このような突発的な発作が現われたために救急車を呼ぶ人も少なくありません。しかし、病院に到着した頃にはパニック発作も治... 　うつ病や不安神経症の相談のほかに最近増えているものはパニック障害です。　パニック障害とは突然激しい動悸がして息苦しくなったり、胸の痛みを訴え、このまま死んでしまうかも知れないとの強い不安感に襲われるのが特徴です。　パニック障害がなぜ起こるのか詳しい原因はわかっていませんが、恐怖や不安に関係している神経伝達物質「ノルアドレナリン」と、興奮を抑える神経伝達物質である「セロトニン」のバランスが崩れるせいだとも考えられています。　パニック障害の症状は大きく分けて3つあげられます。①パニック発作：突然に起きる激しい動悸や息苦しさ、脈が異常に早くなり、胸が締め付けられる感じ。このまま死んでしまうのではないかと不安感に襲われます。また、このような突発的な発作が現われたために救急車を呼ぶ人も少なくありません。しかし、病院に到着した頃にはパニック発作も治ま

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