医薬経済オンライン

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時流遡航

回想の視座から眺める現在と未来

第16回 ─歴史に学ぶということについて考える─

ジャーナリスト 本田成親

2015年10月1日号

 人間という存在は、現在の世界や現代社会の価値基準・倫理規範のみをもとにして、過去の世界や当時の社会の出来事を判断しがちなものである。むろん、それにはやむを得ない事情や理由もあるのだが、そうすることによって過去の歴史の真相やその教訓を見誤ったり見落としたりしてしまうことも少なくない。  これまで何度も述べてきたように、歴史的想像力を働かせる場合には、一方で、できるかぎり過去の時空に視点あるいは光源点を置き、そこから現在の時空方向を眺め照らし出すようにすることも重要なのだ。  要するに、過去と現在双方に視点と光源点を置き、そこから歴史という名の怪物を照らし眺めながら極力その実相や背景に迫るという、地道な作業に取り組むようにしなければならない。当然、それは一筋縄ではいかない困難な作業でもある。また、その一連の考察過程を通して得ら...  人間という存在は、現在の世界や現代社会の価値基準・倫理規範のみをもとにして、過去の世界や当時の社会の出来事を判断しがちなものである。むろん、それにはやむを得ない事情や理由もあるのだが、そうすることによって過去の歴史の真相やその教訓を見誤ったり見落としたりしてしまうことも少なくない。  これまで何度も述べてきたように、歴史的想像力を働かせる場合には、一方で、できるかぎり過去の時空に視点あるいは光源点を置き、そこから現在の時空方向を眺め照らし出すようにすることも重要なのだ。  要するに、過去と現在双方に視点と光源点を置き、そこから歴史という名の怪物を照らし眺めながら極力その実相や背景に迫るという、地道な作業に取り組むようにしなければならない。当然、それは一筋縄ではいかない困難な作業でもある。また、その一連の考察過程を通して得られた

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