医薬経済オンライン

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MRが戦々恐々の「覆面監視」

厚労省が舵を切った「誇大広告」の取り締まり

2015年9月15日号

 街を歩けば監視カメラ。クレジットカードを使えば買い物の記録が残り、会社で観た動画サイトの履歴はシステム担当者がチェックしている。今やどこかで誰かに監視されている世の中だが、ついにMRの情報提供活動も「監視」される時代が訪れそうだ。 ある地方大学附属病院に勤める医師の話。医師はMRが持ってきた製品パンフレットの記載に疑問を持っていた。パンフレットには、抗凝固薬「A」の大規模臨床試験で有効性が検証され、虚血性脳卒中の発症リスクが抗凝固薬「ワルファリン」に比べて低下したと記載があった。添えられたグラフでは、637例のうち発症数がワルファリン17例なのに対してA薬7例とある。確かにA薬のほうが虚血性脳卒中の発症を抑えたように見える。MRの説明も、A薬が虚血性脳卒中をいかに抑えるかに説明が割かれていた。 しかし、医師の記憶によれば、そもそもパンフレッ...  街を歩けば監視カメラ。クレジットカードを使えば買い物の記録が残り、会社で観た動画サイトの履歴はシステム担当者がチェックしている。今やどこかで誰かに監視されている世の中だが、ついにMRの情報提供活動も「監視」される時代が訪れそうだ。 ある地方大学附属病院に勤める医師の話。医師はMRが持ってきた製品パンフレットの記載に疑問を持っていた。パンフレットには、抗凝固薬「A」の大規模臨床試験で有効性が検証され、虚血性脳卒中の発症リスクが抗凝固薬「ワルファリン」に比べて低下したと記載があった。添えられたグラフでは、637例のうち発症数がワルファリン17例なのに対してA薬7例とある。確かにA薬のほうが虚血性脳卒中の発症を抑えたように見える。MRの説明も、A薬が虚血性脳卒中をいかに抑えるかに説明が割かれていた。 しかし、医師の記憶によれば、そもそもパンフレット

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