新薬の市場環境を読む
16年度薬価改定を占う
第72回
バークレイズ証券 株式調査部 関篤史
2015年9月15日号
16年4月(16年度)の薬価改定へ向けた議論が秋頃から活発化すると予想されることから、今回はそのプレビューを行う。 まず、業界全体の薬価改定率は▲6.5%と予想する。このうち中外製薬は▲2.9%と、当社の新薬カバレッジ13社の中で最も低い改定率にとどまると見ている。試行導入される予定の費用対効果再算定は、中外にとって若干のリスクではあるものの、業界平均よりも予想改定率が低い同社が相対的に有利である。 16年度薬価改定の利益影響が大きい企業は大正製薬ホールディングスとエーザイ、小さいのはアステラス製薬、中外と予想する。 今回の薬価改定議論で注目されるのは、特例的引き下げ(Z2)、市場拡大再算定(巨額な製品)、外国平均価格調整、後発品の薬価、新薬創出・適応外薬解消等促進加算の本格導入、費用対効果再算定、OTC類似薬の保険償還除外、などである。以下、個別の論...
16年4月(16年度)の薬価改定へ向けた議論が秋頃から活発化すると予想されることから、今回はそのプレビューを行う。 まず、業界全体の薬価改定率は▲6.5%と予想する。このうち中外製薬は▲2.9%と、当社の新薬カバレッジ13社の中で最も低い改定率にとどまると見ている。試行導入される予定の費用対効果再算定は、中外にとって若干のリスクではあるものの、業界平均よりも予想改定率が低い同社が相対的に有利である。 16年度薬価改定の利益影響が大きい企業は大正製薬ホールディングスとエーザイ、小さいのはアステラス製薬、中外と予想する。 今回の薬価改定議論で注目されるのは、特例的引き下げ(Z2)、市場拡大再算定(巨額な製品)、外国平均価格調整、後発品の薬価、新薬創出・適応外薬解消等促進加算の本格導入、費用対効果再算定、OTC類似薬の保険償還除外、などである。以下、個別の論点
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