医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

「てんかんを取り巻く現状」

揺れる「思春期」の患者を支える

第3回

2015年9月15日号

 自分はいったい何者なのか、これからどのように生きるべきか。思春期から青年期は、誰もが自我の確立に悩む。てんかんを持つ子どもたち(患児)も例外ではない。  てんかんは、大脳の神経細胞の過剰な活動によるてんかん発作を繰り返す、慢性的な脳疾患の総称であり、原因(脳の明らかな器質的な病変や損傷の有無)や起こしやすい発作(部分発作か全般発作か)などによって予後の傾向は異なる。「思春期のてんかん患者」は、小児期までに発症して思春期に至ったか、思春期に発症したケースだ。多感な時期に、病気の特性から生じる不安や社会との関わり方などの悩みを抱えがちなため、診療と支援を成人期に向けてどうつないでいくかは、移行(トランジション)問題として注目されている。  トランジションに当たってひとつのネックとなっているのは、引き継ぐべき医療機関に関する情報の不足だ。例え...  自分はいったい何者なのか、これからどのように生きるべきか。思春期から青年期は、誰もが自我の確立に悩む。てんかんを持つ子どもたち(患児)も例外ではない。  てんかんは、大脳の神経細胞の過剰な活動によるてんかん発作を繰り返す、慢性的な脳疾患の総称であり、原因(脳の明らかな器質的な病変や損傷の有無)や起こしやすい発作(部分発作か全般発作か)などによって予後の傾向は異なる。「思春期のてんかん患者」は、小児期までに発症して思春期に至ったか、思春期に発症したケースだ。多感な時期に、病気の特性から生じる不安や社会との関わり方などの悩みを抱えがちなため、診療と支援を成人期に向けてどうつないでいくかは、移行(トランジション)問題として注目されている。  トランジションに当たってひとつのネックとなっているのは、引き継ぐべき医療機関に関する情報の不足だ。例えば

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence