医薬経済気象台
IMFが政策課題を公表
—日本の課題は脱中国—
2015年9月15日号
トルコの首都アンカラで9月4日〜5日に主要20ヵ国・地域中央銀行総裁会議(G20)が開催された。世界同時株安で金融市場が混迷の度を増しているなかでの開催だっただけに、ここでの論議が注目された。結局は人民元切り下げで市場混迷の直接の引き金となった中国と、利上げ問題で市場に不安を与えていた米国に対する批判が主題となって幕を閉じた。市場に動揺が広がっているとの共通認識があり、共同声明では金融市場安定に向けての協調を採択した。しかし、会議を通じて局面打開への具体策の話し合いはなかった。
それでも、この会議を通じて現在の世界経済の問題点が鮮明になったことは間違いない。中国問題では人民元切り下げ以上に話題にされたのが構造改革の必要性である。過去の景気刺激策による過剰設備、シャドーバンキングを含む金融機関の不良債権、少子高齢化などの構造問題に取り組むこと...
トルコの首都アンカラで9月4日〜5日に主要20ヵ国・地域中央銀行総裁会議(G20)が開催された。世界同時株安で金融市場が混迷の度を増しているなかでの開催だっただけに、ここでの論議が注目された。結局は人民元切り下げで市場混迷の直接の引き金となった中国と、利上げ問題で市場に不安を与えていた米国に対する批判が主題となって幕を閉じた。市場に動揺が広がっているとの共通認識があり、共同声明では金融市場安定に向けての協調を採択した。しかし、会議を通じて局面打開への具体策の話し合いはなかった。
それでも、この会議を通じて現在の世界経済の問題点が鮮明になったことは間違いない。中国問題では人民元切り下げ以上に話題にされたのが構造改革の必要性である。過去の景気刺激策による過剰設備、シャドーバンキングを含む金融機関の不良債権、少子高齢化などの構造問題に取り組むことの
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